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「怒ること」の麻薬的魅力について。自覚なくわざわざ怒る材料・大義名分を探して見つけてはすかさず怒り勝手に疲れる人たち

タイトルの通りなのですが「怒ること」って実は我々人間にとって一種の「エンタメ」だったりします。

このことを理解していない状態で無自覚に「わざわざ怒る火種を見つけにいっている人」が多いのと

(特にSNS見てると知らない人だけどとにかく何に関しても文句言っている人流れてくることとかが多い。)

なんで「怒ることは自分にとってエンタメで怒ることが目的化している」ということに気づかないままでいると良くないのか

というあたりについて書いていきます。

「無感情の状態」は退屈でありそれと比べると「怒っている状態」は感情が動いているだけ一種のエンタメである

なにか論文とかあるわけじゃなくて感覚の話で申し訳ないのですが、きっと我々人間にとって「無感情」よりかはなんでもいいから「感情が動いている」状態のほうが無意識に求めてしまっていると思うんですよね。

人間は無感情よりかは、何か感情が動いた方が「生きてる実感がする」とでも言うべき感覚になることができると思います。

そして感情は大きく分けると喜怒哀楽の4種類あって

(細かく分けるともっと複雑ですが。)

このうち喜と楽は感情も動いて生きている実感も得られるしメンタル的にも良好だしで当たり前に良いことですね。

逆に一般的に怒と哀は当然避けることと思われがちです。

しかし!ここで出てくるのがさっきの「人間は無感情よりかは感情が動いている状態の方に向かいたがる」という性質です。

だから(楽しいこと・嬉しいことを求めるのは当然として)実は意識しておかないと無自覚に怒ること・悲しむことも求めてしまいます。

それを裏付けるのが例えば感動映画を見に行ってわざわざめっちゃボロ泣きするという行動とりますよね。そしたらやっぱりスッキリするし。デトックス効果があると言われています。

怒ることに関してはすごく色々な事例があって、例えば令和の虎で人が詰められているのを見て視聴者も一緒にハラハラした空気を味わいつつ最後にはスカッとした気持ちになったりとか。

(令和の虎ってあれビジネス系のガワを被ったパワハラ代行チャンネルですよね。

他のビジネス系チャンネルってあそこまでの視聴回数出てないしビジネス系に興味ある人ってもっと限られてると思うんだけど

令和の虎が100万再生とか行っているのは「パワハラ代行」という隠れたテーマが広くウケているからだと思います。そして運営側も天才できっとこれを完全に意図的にやっていると思います。)

他には坂上忍がお茶の間で文句を垂れ流すような番組もあって、なんでそういった番組が視聴率取れるかというと

なにか怒るきっかけをわざわざ見つけてスタジオの空気感に便乗して「やっぱりそうだそうだ!」って自分も怒ってムカムカした気分になることにすごく需要があるからです。

普通に考えると「わざわざ怒りたい人なんていないだろう」と思うので直感に反する話ですが、

ここまで読んでもらえたら「人間は怒るきっかけを探している」というのもわかるかと思います。

SNSでやたらとなんでもかんでも批判できるところを見つけてはすかさずクソリプを残していく人はまさしくですね。

なにかにクソコメ残している人って他の投稿も試しに見にいってみるとだいたい他のことにもクソコメしかしていないです。明らかに「怒るきっかけ」をわざわざ自分から探しに行っています。

(SNSでクソコメばかりする人はもちろん他の要因で現実世界に満足いってないとか他人に安全地帯からマウント取って手軽に優位に立ちたいとかもあるとは思うのですが今回は「怒ることはエンタメである」ということにフォーカスして省略します。)

厳しい言葉ですが『怒ることは貧乏人に唯一残された娯楽である』という格言もあります。

たしかにエンタメだが…麻薬的悪影響について

ここで注意すべき点があって、感情が動くときに楽しいこと・嬉しいことはメンタル的にも良好なので無条件に求めていいのですが

悲しいこと・怒ること(特に怒ること)に関しては麻薬的な側面があるということです。

麻薬が確かに一時的に快楽は得られるけど依存性があるし徐々に身体がボロボロになっていくように

『怒ること』も一時的にはスカっとした快楽を得られることと引き換えに依存性がありものすごく精神が疲弊してドッと疲れるというまさに麻薬にそっくりな性質を持っています。

そして怒ることの恐ろしいところは、怒ることが癖になっている人たちのほとんどは

『大義名分』を見つけてから怒っていて

「怒りたくて怒るきっかけを探している」ということに無自覚であるということです。

坂上忍の番組が勝手に流れてきて、坂上忍のムカムカした物言いと空気に共感して自分もイライラしだすときも、令和の虎を見て志願者の至らないところを詰める様子をエンジョイするのも

第一の目的は実は「怒るとキモチイイから怒りたい…」なのですが

(怒ることで感じるエクスタシー)

別に「自分が怒りたくて怒っている」という自覚はなくて

「この人たちは怒られるべき理由があるんだ。自分は存分にこの人をぶっ叩いていいんだ。」

という正当性・大義名分をどうにか血眼になって探して

無事「怒ってもいい火種」を見つけたらすかさず怒ってエンジョイしています。

看護師のお局とか。「どうにか怒る理由」をいつも探していますよね。

仕事で部下に対して異様に詰めることが当たり前になっている上司も

「本当は存分に怒ってOKな口実を探している」という深層心理に気づいてないことがすごく多いです。

(もちろん純度100%でただ怒りたいから怒っている場合はほとんどなくて、

本当に部下にダメな部分が20%~30%あったり、

ポンコツの部下だったら90%くらいダメな部分もあるかもしれません。

ただ逆に「怒るきっかけが欲しい」「怒るのってキモチイイかも…」という理由が完全に0%で、純度100%で部下のためだけを思って怒っている場合はほとんどないように感じます。)

自分は仕事で外注先とかと関わるときは激詰めは

「正当に詰める必要があるのか、それとも本当は自分がただストレス発散したいだけなのか」

自分でも確信が持てなくなってしまうので「詰めない」というマイルールを設定しています。

あと詰めがなくても円滑に回る人とだけ仕事で関わりたいと思っています。

(ただこれだと限界があるパターンも存在すると感じています。そのあたりは今度別の記事で「プライベートと仕事の関わり」みたいなテーマで書こうと思います。)

まとめ

ということで「注意していないと人は怒る口実をわざわざ探してしまう」ということと

「怒ることの麻薬的悪影響」についてまとめてみました。

今回の内容を見た後だと、SNSでなにに対してもクソリプつけている人とか見て

「ああ、怒ることがエンタメ化していることに自覚ない人だ…」

と判断できるようになるかと思います。

逆に自分も無自覚に怒る口実を見つけて怒って疲弊してしまうようなことも避けやすくなるでしょう。

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